こんにちは!PostCoffee焙煎士のArisaです。
JBC? JBrC? JHDC? って一体何?と思った方!!
まずは、答え合わせです。
JBCはジャパンバリスタチャンピオンシップ、
JBrCはジャパンブリューワーズカップ、
JHDCはジャパンハンドドリップ チャンピオンシップの略です。
横文字だらけのコーヒーの競技会について詳しくご紹介していきます。
実は、コーヒーの競技会って色々あるのです。毎年9月頃に開催されるSCAJ(日本スペシャルティコーヒー協会)の展示会会場で決勝の様子が中継されているのですが、コーヒー関連の仕事に従事している方がメインなので、一般的にはあまり認知されていません。
SCAJ(日本スペシャルティコーヒー協会)主催のコーヒーの競技会は全部で8つあります。
- JBC(ジャパンバリスタチャンピオンシップ)
- JSC(ジャパンサイフォニストチャンピオンシップ)
- JLAC(ジャパンラテアートチャンピオンシップ)
- JCTC(ジャパンカップテイスターズチャンピオンシップ)
- JHDC(ジャパンハンドドリップ チャンピオンシップ)
- JCIGSC(ジャパンコーヒーイングッドスピリッツチャンピオンシップ)
- JCRC(ジャパンコーヒーロースティングチャンピオンシップ)
- JBrC(ジャパンブリューワーズカップ)
そんなにあるの?
そんなに何を競うの?
と思った方もいるかもしれません。
大丈夫です。1個ずつ解説しますね。
JBC(ジャパンバリスタチャンピオンシップ)
コーヒーの競技会で毎年1番の盛り上がりを見せるのがJBCです。JBCはバリスタのサービスと抽出技術を競う大会です。簡単にまとめると、エスプレッソの抽出技術にフォーカスをあてています。競技者はエスプレッソ、ミルクビバレッジ(エスプレッソとミルクを使ったドリンク)、シグニチャービバレッジ(エスプレッソを使用した創作ドリンク)という3種類のドリンクを制限時間内に作り提供します。バリスタのスピード感のある所作と難しすぎるワードが飛び交うプレゼンテーションに注目です!
JSC(ジャパンサイフォニストチャンピオンシップ)
サイフォンの抽出技術を競う大会です。サイフォンは、日本生まれの抽出器具です。喫茶店で使われているのをみたことがある人も多いのでは?この競技会では、ブレンドコーヒーとブレンドコーヒーを使用したシグニチャードリンク(創作ドリンク)を制限時間内に作成し、提供します。サイフォニストのカッコ良い抽出パフォーマンスに目が釘付けになります!
JLAC(ジャパンラテアートチャンピオンシップ)
ラテアートの技術を競う大会です。競技時間内にコーヒーとミルクのみを使用したフリーポアラテとシロップやパウダーを使用したデザイナーラテを作成し、提供します。ラテアートがカップに描かれていく様子はまさに職人技です。
JCTC(ジャパンカップテイスターズチャンピオンシップ)
カッピングの技術を競う大会です。並んでいる3つのカップから一つだけ違うコーヒーを選んで1分以内に解答します。8問中の正解数が1番多い人が優勝ですが、正解数が同じだと解答までの時間で判断されるため、スピードも重要です。コーヒーのクイズ番組みたいですね。
JHDC(ジャパンハンドドリップ チャンピオンシップ)
ハンドドリップ の抽出技術を競う大会です。日本で最も馴染みのあるハンドドリップですが、同じ豆でも淹れ方によって微妙な差が出ます。この競技会では、制限時間内に異なる量のコーヒーをいかに美味しく、同じような味わいに仕上げるかが競われます。使用するドリッパーや抽出方法は様々で、家でドリップしている方のヒントになる情報を得られるかもしれません。
JCIGSC(ジャパンコーヒーイングッドスピリッツチャンピオンシップ)
オリジナルのコーヒーカクテルを競う大会です。10分間の競技時間内にアイリッシュコーヒー2杯と、コーヒーを使用したアルコールベースのデザイナードリンク2杯を作成し、提供します。バーテンダーのかっこいい振る舞いにコーヒーのドリンクを作っていることを忘れてしまうかも。
JCRC(ジャパンコーヒーロースティングチャンピオンシップ)
コーヒーの焙煎技術を競う大会です。事前にどんな風味特性の焙煎に仕上げるかという「焙煎ログ」、料理でいうレシピを提出して実際の焙煎がそのレシピに近いものになっているかを競います。再現性のある技術を持った職人が集まる競技会です!
JBrC(ジャパンブリューワーズカップ)
ペーパードリップ、ネルドリップ、フレンチプレス、エアロプレスなど機械的動力を伴わない手動の器具を使用し、抽出技術を競う大会です。予選はコーヒーを3杯抽出してカップの味覚のみが判断されます。決勝では、競技者が焙煎豆を用意してプレゼンテーションをしながらコーヒーを3杯抽出する競技も加わります。難しいプレゼンテーションも多いですが、プロの抽出方法が学べますよ!
一部のコーヒーの競技会の様子はyoutubeで見ることも出来ますよ。どんな雰囲気で競技が行われているのかのぞいてみてください。