

毎月届くPostCoffeeやコーヒーショップなど、日々コーヒーを楽しむ中でさまざまな産地のコーヒーに出会いますよね。「産地ごとに味わいの特徴がある」とよく耳にしますが、そういった違いが出る理由は一体何なのでしょうか?
また、農園ごとに味わいがあるとされるスペシャルティコーヒーは、馴染み深いコモディティコーヒーと何が違うのでしょうか?今回はコーヒーの生産と味わいの関係についてご紹介します!
産地別のコーヒーの違い
スーパーやコンビニなどで売られているコーヒーは、生産国別に分けて販売されることが多く、それによって購入時に味わいを予想している人も多いのではないでしょうか?確かに、一般的にコーヒーの味わいには、育つ環境が影響していると言われています。例えば、ブラジルなど中南米産のコーヒーは比較的すっきりした爽やかさが、インドネシア産はどっしりとした重みがあるとされています。
そもそもコーヒーを育てるには、①年間1800~2500㎜の降水量、②十分な日当たり、③年平均20℃位の気温、④肥沃な土質が必要になります。これらの条件を満たす、南緯25度から北緯25度の地域はコーヒーベルトと呼ばれており、このエリアではコーヒー栽培が盛んに行われています。そんなコーヒーベルトの地域でも、山脈による標高の高さなどの地理的な要因、気温などの気候的要因に差があり、少しずつ味わいにバラエティをもたらしているんですね。
農園別の味わいがあるスペシャルティコーヒー
産地ごとに特徴づけられることも多いコーヒーですが、実は「スペシャルティコーヒー」の世界では少し異なることをご存じでしょうか?コモディティコーヒーが「国や地域単位」で生産地について記載しているのに対し、スペシャルティコーヒーで記載されるのは「農園別」の情報。なぜこういった違いがあるのでしょうか?
これは、大量生産のコーヒーは、産地ごとにさまざまな農園のコーヒーが混ざって販売されているのに対し、スペシャルティコーヒーの場合は、単一農園生産のコーヒー(=シングルオリジン)を売ることが多いためです。シングルオリジンのコーヒーは、チョコレートのような甘さだったりフルーティーな風味だったりと、豆それぞれの味わいが際立っていることが特徴的です。
つまり、スペシャルティコーヒーには、育てる品種や精製方法、土壌の管理方法など、丁寧な生産管理のもとに生産者が洗練してきた個性があるとされています。こういった理由から、スペシャルティコーヒーでは、大まかな産地で一括りにはされることはなく、農園別にそれぞれ色があるといわれているんですね!
スペシャルティコーヒーについて、もっと知りたい方はこちらの記事をチェック!
農園の数だけ個性があるスペシャルティコーヒーは、飲めば飲むほど新しい発見や美味しさに気づけるはず。ぜひ、お気に入りの豆や農園を探してみてくださいね!
