ブラジル ルシアーノ・ピメンタ

プラムやアプリコット、黄桃といった果実感やとろりとした質感があり、カシューナッツのような風味、チョコレートの甘い余韻が広がるコーヒーです。

【農園情報】
エスピリト・サント州は、ブラジルで最も小さな州のひとつですが、その領土は険しい山々から海岸地域まで、美しいモザイクのような風景で構成されています。東は大西洋に面し、北はバイーア州、西はミナス・ジェライス州、南はリオ・デ・ジャネイロ州と隣接しています。
平均標高は900～1,200メートルで、起伏に富んだ地形と、いくつかの孤立した山々が特徴です。ミナス・ジェライス州との州境付近には、標高1,000メートルを超える美しい山々が連なっており、「セーハ・ド・カパラオ（Serra do Caparaó）」や「セーハ・チバタ（Serra Chibata）」と呼ばれています。この地域には、ブラジルで3番目に高い山、標高2,892メートルのピコ・ダ・バンデイラ山（Pico da Bandeira）があります。
熱帯性気候に属するこの土地は、コーヒー栽培に最適な気温条件を備えており、ドセ川、サン・マテウス川、イタウナス川、イタペミリム川、ジュク川という5つの主要河川が農園に水を供給しています。
この地域の農家の多くは、急斜面に広がる5～20ヘクタールほどの小さな土地を所有しています。そのため、収穫はすべて手摘みで行われ、選別の精度も非常に高く保たれています。最も熟したチェリーだけを選んで、タイミングをずらしながら丁寧に摘み取るのが特徴です。熟度にばらつきがあるため、同じ木から年に4回、最良のコーヒーチェリーを収穫することもあります。収穫期は6月に始まり、12月まで続くこともあります。
湿度が高いエリアであるため、ナチュラル精製はかなり少なく、ほとんどがパルプドナチュラルまたはウォッシュドプロセスによって処理されています。
ルシアーノ・ピメンタ氏は、弊社が毎年お取引しているルシアーノ・デルプポ氏の弟で、3世代続くコーヒー農家の一員です。2020年にスペシャルティコーヒーの生産をスタートし、農園は30ヘクタール。そのうち4ヘクタールがアラビカ種、4ヘクタールがロブスタ種の栽培エリアとなっています。

【Paraiso種】
Yellow Catuai種とTimor Hybrid種とのハイブリッド系品種です。